家庭を守る女性にとって「家の中」と「家の外」と大きく分けて二つの仕事があります。
子育てや家事も立派な「仕事」になります。けれど、多くの女性は「外で働きたい」と言います。なぜそのように感じるのでしょう。
外で働きたい理由としてまず考えられるのは「お金を稼ぐため」です。ただその一方で、「仕事は心の支えになるから」と語る女性も増えています。
家の中の仕事は、閉鎖的な空間で行われているため、自分の存在を承認してもらえることはほとんどありません。自分で毎日毎日「頑張ったね」と言える人は、なかなかいないものです。だからといって家族が自分に「ありがとう」と言うことを強制することもできません。
人は誰でも、役割を与えられています。子育ては母親として大切な役割の一つです。子どもの成長を間近で感じることは、この上ない喜びでしょう。
しかし、母親にも社会から「認められたい・承認されたい」という気持ちがあるのも事実です。ずっと同じ空間で同じ家事のルーティーンを繰り返し、誰からも見てもらえない、認めてもらえないような気持ちになるのは、想像するだけでも息苦しいものです。
もし母親が働きに出た場合、疲れて帰って来た時に子どもが寂しがって離れなくなるような場合もあるでしょう。そんな時は疲れが倍になるかもしれません。しかしそれでも、「外」と「中」で気持ちを切り替えていることが、家に籠っていたときよりも精神的にプラスになるのです。
母親がやりたい事をして、いつも前向きで楽しそうにしている姿は、子どもにも伝わるものです。家にいて精神が落ち込んでいる方は、積極的に仕事に出て日常にメリハリをつけてみるといいでしょう。